- しんしん
- I
しんしん【岑参】〔「しんじん」「しんさん」とも〕(715-770) 中国, 盛唐の詩人。 嘉州刺史となったので岑嘉州(シンカシユウ)とも呼ばれる。 辺境の風物を歌うのを得意とし, 友人高適(コウテキ)と並び称される。 詩文集「岑嘉州集」IIしんしん【岑岑】頭などがずきずき痛むさま。III
「~たる頭(カシラ)を抑へて未来永劫に試験制度を呪詛する/三四郎(漱石)」
しんしん【心神】精神。 心。IVしんしん【心身・神身】〔古くは「しんじん」とも〕心とからだ。 身心。Vしんしん【振振】盛んなさま。 盛大なさま。VI「早く御婚娶ありて~の御繁昌を見る事を得さしめ給はば/経国美談(竜渓)」「両角~として連鱗歴々たり/三国伝記」
しんしん【搢紳・縉紳】〔笏(シヤク)を紳(オオオビ)に搢(ハサ)む者の意〕官位・身分の高い人。VIIしんしん【新進】新しくある方面へ進出すること。 また, その人。VIII「~作家」
しんしん【森森】(1)樹木が盛んに茂っているさま, または高くそびえたつさま。 森然。「~として山ふかし/平家 2」「~たる杉の木立茂り合ひて/千山万水(乙羽)」
(2)奥深く静まりかえっているさま。IX「広き室(ヘヤ)~と物静かにして/鉄仮面(涙香)」
しんしん【津津】あふれ出て尽きないさま。X「興味~たるものがある」「~として興味の尽きぬものである/肖像画(四迷)」
しんしん【涔涔】雨や雪などがさかんに降るさま。XI「~と降る雪」
しんしん【深深・沈沈】(1)夜が静かにふけていくさま。「夜は~として静かに月は林の上に懸りて/谷間の姫百合(謙澄)」
(2)奥深く, ひっそりとしたさま。 音もなくひっそりとしたさま。「かげ暗く風~たる曾根崎の森/浄瑠璃・曾根崎心中」
(3)しみ込むように冷えるさま。XIIしんしん【蓁蓁】草木の葉の盛んに茂るさま。XIII「~と生ひ茂つた杉木立に囲まれて/葬列(啄木)」
しんしん【身心・身神】〔古くは「しんじん」とも〕「心身」に同じ。XIV「長き肺病にて~おとろへ/未来の夢(逍遥)」
しんしん【駸駸】(1)馬の進みの速いさま。「駿逸の良馬に牽かしむる所の一華車に駕し~として樹林の間を過る/八十日間世界一周(忠之助)」
(2)時間・歳月などの早く進みゆくさま。「歳月~たり」
(3)物事の進行の早いさま。「知識の進歩普及は~として秒時も止まらず/囚はれたる文芸(抱月)」
Japanese explanatory dictionaries. 2013.